鳥 つれづれ日記

いつも心に鳥を

羽のベストな状態を目指して鳥たちは毎日メンテナンスに大忙し!

いつも心に鳥をーぱはりんです。

 

鳥の最大の特徴。

羽。

 

羽の美しさは私たちを楽しませてくれますね。

 

鳥にとって羽は命。

移動、餌採、繁殖、etc。

 

職人が最良の状態を保つために道具を欠かさずメンテナンスするように、鳥たちも羽のメンテナンスには余念がありません。

飼い鳥も野生の鳥も、全ての鳥に共通です。

 

野生で生きている鳥たちは、野生の厳しさにさらされ、時に羽がボロっとダメージを受けている姿も見受けられますが、それも私たち人間に鳥の生き様を伝えてくれるものの1つだと思います。

 

羽をベストな状態に保つ秘訣とは。

 

この記事では『羽のベストな状態を目指して鳥たちは毎日メンテナンスに大忙し!』をお届けします。

 

 

鳥にとって羽のベストな状態とは?

 

パッと見の印象、ひとことで表わすなら、

 

晴れの日:

つるつる・ピカピカ、羽に艶があり、フワフワ。

明らかに「整っている」という印象。

 

雨の日:

撥水力・防水性抜群。水をはじきまくっている。

雨でもちゃんと飛べる。

 

という感じです。

 

鳥を観察していると、その鳥によっての羽の状態の善し悪しを感じます。

それと同時にどれほど鳥にとって、1枚1枚の羽が大切なものであるかを思わされずにはいられません。

 

日常

 

  • 飛べること
  • 撥水力あり、防水性
  • 体温を保てること

 

当たり前に思われるかもしれませんが、まず飛べること。

 

そして、撥水力あり、防水性あり、水に強いことが求められます。

雨の日に飛べなくては生きていけないし、後ほどご紹介する羽をメンテナンスする中でも撥水力・防水力は大切になってきます。

 

また、体温を保つ上でも撥水力・防水力は欠かせません。

 

体温の高い鳥でも、羽に撥水力・防水力がないと、水の冷たさをダイレクトに受け低温を保てなくなってしまいます。

 

そして、撥水力・防水力は羽が汚れることからも守ってくれます。

 

繁殖

 

  • メスにアピールするための美しい羽 

 

繁殖期には繁殖期特有の綺麗な羽になる鳥もいます。

例:トキ、コサギ etc

 

そのような鳥にとっては特に羽の美しさは子孫を残すためにとても重要です。

 

羽のメンテナンス方法あれこれ

 

鳥は毎日のように羽のメンテナンスを行っています。

羽のお手入れをしている姿は、街中で、公園で、水辺で、日常よく目にする姿です。

 

丁寧に、丁寧に羽をお手入れしている姿から、鳥たちが自分の羽を大切にしていることが伝わってくるようで、羽のお手入れ姿はいつも見ていて飽きないなといつも思います。

 

羽繕い

 

王道中の王道。

くちばしを使って羽、一枚一枚を丁寧にお手入れしていきます。

 

鳥の羽を想像してみて下さい。

一枚の羽には一本の軸があって、その軸に、羽のフワフワ・つるつるの正体「羽弁」というものがついています。

あのフワッフワッとした部分です。

その「羽弁」ですが、人間の寝癖のように、何もしないと乱れたままです。

 

羽弁の乱れは、飛ぶこと等、生活の不便に直結します。

また、この羽弁の乱れはくちばしを使って整えることができ、元通りの綺麗な羽弁の並びに戻すことができます。

 

大きな羽だと分かりやすいのですが、人間でも落ちている鳥の羽弁を指で挟んでなぞると羽弁が整うことを実感できると思います。

 

また、羽繕いでは、ただ羽弁の乱れを整えているわけではありません。

 

鳥は先端が割れて粉になる羽というのも持っているのですが、その粉を体につけたり、尻尾の付け根にある尾脂腺という部分からでる脂を羽につけたりして、体を汚れから守っています。

 

この粉や脂は撥水力・防水力にとても大きな役割を果たしています。

 

日光浴

 

太陽に当たることでダニやノミなどの害虫、寄生虫の除去や退治をしています。

 

そして、鳥も人間同様、カルシウムの吸収に必要なビタミンDを体内で作るためにも日光浴は欠かせません。

健康な体作りのため、鳥たちも太陽の恩恵をちゃんと受けているのですね。

 

鳩がたまに地べたに倒れ込むようにして羽を広げて日光浴をしている姿を目にしますが、何度見ても「大丈夫?!」と心配になる格好にビックリしてしまします。

それでも本人(本鳥?)は気持ちよさそうなのですが。

 

水浴び

 

水に入って羽をバシャバシャ。

ダニやノミなどの害虫、寄生虫の除去、羽の汚れの除去です。

 

鳥によってはじっと水につかっているように見える鳥もいます。

 

水鳥の場合は浮かんだ水面でそのまま羽をバシャバシャ動かして水浴びします。

 

上記でお話した撥水力・防水力がないと水浴びでベシャベシャになってしまうので、

そのためにも羽繕いでの粉や脂を体や羽につける行動はとても理に適っていますね。

 

身近だと、スズメだと水たまりなんかでもよく水浴びしています。

 

ちなみにカラス。

『カラスの行水』なんて言葉があり、入浴の時間が短いことを表現する言葉ですが、カラスの水浴びは決して短いとは言えません。

今まで、真剣にバシャバシャ、結構長い時間、気持ちよさそうに水を浴びている姿を見ています。

 

砂浴び

 

こちらもダニやノミなどの害虫、寄生虫の除去、羽の汚れの除去です。

 

砂ではなく、泥浴びもあります。

 

こちらもスズメがよく公園などで砂浴びしている姿をよく見かけます。

公園で、ぽっかり空いた小さなお椀型の穴を見かけたら、スズメの砂浴び後の穴かもしれません。

 

蟻浴

蟻がだす「蟻酸(ギさん)」などを殺虫剤・殺菌剤の代わりに使います。

害虫を駆除するための行動。

 

カラスなんかが蟻浴をします。

 

まとめ

人間の目を楽しませてくれる「羽」ですが、鳥たちはあらゆる方法を使って、生きるために毎日せっせと羽のお手入れをしています。

 

蟻浴に関しては頻繁に目にするものではないかもしれませんが、道すがら、公園で、今日も鳥たちは羽のメンテナンスを繰り返しています。

 

どんな様子かじっくり見てみると、鳥にとっての羽の大切さを、今までと違った角度で感じることができるかもしれません☺