鳥 つれづれ日記

いつも心に鳥を

荒鳥生活 パート3 ~「鳥」の概念を覆す~

いつも心に鳥をーぱはりんです。

 

新年明けましておめでとうございます。

 

文鳥、和音松(おとまつ)くんとの生活も1ヶ月半になりました。

 

荒鳥で我が家に来た和音松(おとまつ)くんですが、日々学習しながら手乗りへの道を歩んでいるなと思います。

 

「鳥」という言葉を聞いて人それぞれ想像することはいろいろあると思います。

 

そして、

「手乗り」という言葉を聞いて人それぞれ想像することもいろいろあると思います。

 

ヒナから大人になるまでペットショップで過ごし、ヒナの頃の学習期をすっ飛ばしてしまったのだろうと想像される和音松(おとまつ)くん。

 

「鳥だから○○ができる」「手乗りなら○○なはず」というような、世間にあるような「鳥」の概念を覆し、珍風景・珍光景をお披露目してくれながら、日々歩んでいるなと思います。

 

「鳥」だけど、見ていてできないことが多い和音松(おとまつ)くん。

 

でもその姿さえ愛おしいなと思います。

微笑ましいなと思います。

 

珍光景・珍風景もギフトだなと思います。

 

和音松(おとまつ)くんならではのその個性。

「○○だから~ができる」というのは本当に、それに無理矢理正しさを当てはめようとする概念でしかないなと思わされます。

 

いくつかエピソードをお話させて頂きたいと思います。

 

和音松くん、家に来て1ヶ月経っても水浴びをしませんでした。

文鳥は基本水浴びが大好きな鳥と言われています。

 

和音松くんの健康診断について気になることがあったので動物病院のチャット相談で相談した際、水浴びについても聞いてみました。

 

文鳥仲間がいれば、仲間の行動を見て学ぶだろうということでした。

でも、仲間がいないのであれば、保証はできないし見るか分からないけど動画を見せてみたらどうかという提案を頂きました。

 

善は急げ。

 

早速そのアドバイスを頂いた夜、和音松くんにパソコンで文鳥の水浴び動画を1時間くらい見てもらいました。

 

まず文鳥がパソコンの動画を見るのか?という疑問がありましたが、心配は稀有に。

 

和音松くん、文鳥仲間がいると思って食い入るようにパソコン画面を見て、パソコンの中の文鳥に返事をし、歌まで歌っていました。

ご満悦。

 

動画を見終わった時間が、和音松くんの就寝時間近くだったので、その日はその後就寝。

 

そして翌日。

 

なんと、

お昼前に水浴びをしました!

 

その日以降、ほぼ毎日水浴びをするように。

 

ですが、まだ水に全身ちゃぷんとは入れません。

つんのめりになり、くちばしで水を身体の前面だけにかけています。

怖いんですね。

水浴びを覚えたてのヒナのようです。

 

身体は水に入りたそうでも、心がついていかず、足はしっかりと止まり木を握っています。

 

でも、とても満足そう。

 

そして、身体の前半分と顔だけ水浴びするので、身体半分と顔はピカピカ、背中は…パサパサ気味です^^;

 

それでも、

動画学習で水浴びを取得。

あっぱれです。

 

そして、荒鳥として家にきた和音松(おとまつ)ですが、どうしたら手乗りになるのかを、荒鳥初心者として、ネットや本で調べたりしました。

 

ですが、文鳥も生き物。

その通りにはいきません。

 

例えば放鳥。

 

カゴ越しで心が通じ気味になったころ、手をカゴに入れてもそんなに騒がなくなったころから、放鳥を開始することにしました。

 

時期的には恐らく早すぎ。

最初は掃除を兼ねていたので、半ば強制。

 

ですが、これが効をなしています。

 

私がカゴの扉を開けて掃除をし始めると、自分は外にでるということを覚えていったようです。

 

そしてなぜかそれが変化し、カゴを開けて私がティッシュを持つと自分は外にでるんだという学習に。

 

私がティッシュを持たない限りカゴを開けても外にでません。

ですが、ティッシュを持つと外に出る。

 

ティッシュがカゴの外へ「GO!」の合図にいつの間にかなっています。

面白いなと思います。

 

そして、設置してやっているバードアスレチックへ。

そこでいつも過ごしています。

 

バードアスレチックを設置してやったのも、家具類にはとにかく止るのが下手。

そして怖がります。

 

なので止まり木が並んでいるバードアスレチックはとても落ち着くようです。

 

和音松(おとまつ)くんが安心をすこしでも多く感じられるようにといつも思います。

 

外に出られるようになったものの、「自分でカゴに戻れない」問題がでてきました。

 

鳥ですが、自分の行きたい方向へ思うように飛べないのです。

飛ぼう飛ぼうとするけど身体がついていかず、足はしっかりバードアスレチックの止まり木を握りしめています。

 

ジャンプしたかと思うとあらぬ方向へ飛んでいきます。

そして墜落しそうになるので、いつも空中キャッチが、まだまだ欠かせません。

 

「鳥はすんなり飛ぶ」という概念もどこへやら。

「鳥だけど怖くて飛べない、しかも鳥と思えないほど恐怖心で飛べない」

という感じです。

 

そんな感じなので、カゴに戻る時は私の手をタクシー代わりに使い、戻っています。

 

手に乗るのもまだ慣れきってはいないですが、「手に乗ったらカゴに戻れる」ということは覚えたようです。

 

そしてお腹が減ったら鳴いて合図もするように。

止らず鳴き続けるので、これが「お腹減った」の合図。

 

でも、まだ指も手も怖いんですね。

乗ったもののまたへっぴり腰。

 

それでも、指に乗ってカゴに帰れるまでになりました。

 

基本、「こんな感じで荒鳥を手乗りへと慣らしていきましょう」というのはあるけれど、おそらくそれには当てはまっていないだろうことが多々あるように思います。

 

それでも、文鳥と気持ちをゆっくり通じ合わせていっていると、手乗りへの道を歩んでくれるんだと感じています。

 

ペットショップで何があったのかは分かりません。

ですが、「人間の手」というものにとてもトラウマを抱えているようです。

きっととても怖いことがあったのだと思います。

 

「この子は凶暴です。噛みますよ。」

と言われていた和音松(おとまつ)ですが、家に来た日に1回私の指を噛んで以来噛んでいません。

とても穏やかに過ごしています。

 

凶暴になって噛みつかないといけないくらいの恐怖に襲われていたんだろうと思います。

 

ゆっくり、和音松(おとまつ)くんの心に寄り添っていくなかで、和音松(おとまつ)くんの心の傷が癒える日が来たら嬉しいなと思います。

 

生後半年の文鳥でどこまで慣れてもらえるかと思っていましたが、ちゃんと学習していっている姿を見て、文鳥もいつからでも学習はしていけるとも感じています。

 

日常、珍風景・珍光景は溢れているように思います。

ですが、すべてにおいて、和音松(おとまつ)くんにとっては和音松(おとまつ)くんのスタンダードであって日常。

そして和音松(おとまつ)くんの性格であり個性。

世間の「鳥」や「手乗り」からは外れていても、全然OK。

そのままの姿を受け止めて、受け入れて、和音松(おとまつ)くんとの生活を楽しみたいなと思います。

 

その愛おしい姿に感謝しながら、これからも元気に生活していってくれたらと思います。

 

「○○だったら~にちがいない」「○○であれば△△だ」のような考えは巷にあふれていると思いますが、それを取り払うと、見えてくる素敵な光景があるなと感じます。

 

和音松(おとまつ)くんは私の持っていた「鳥」の概念を見事にいろいろ覆してくれました。

 

出逢いって素敵ですね。

 

人と、

動物と、

出逢いもいろいろあると思います。

 

人と、

動物と、

皆さんにとっても、皆さんにとって特別に思える出逢いが、出逢った相手と共に、より良き人生につながる日々でありますように☺🍀🍀🍀

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

《参考:バードアスレチックについて》

 

こんな感じのバードアスレチックです。
大きさ的には中型インコ用だと思います(止まり木の太さも太い)。
なのでちょっとアレンジしてみました。

 

 

鳥にとって止る場所というのは大切なんだなとつくづく思います☺