いつも心に鳥をーぱはりんです。
私事で恐縮ですが、4月23日(日)に飼っていた文鳥の1羽が急死し(【文鳥川柳】第38句参照)、ブログを書く事が滞っております。
文鳥を亡くし、その自分の心を見ることが怖く、まだ本調子ではないような気がするのですが、ブログがご無沙汰になってしまっているなかで、何か書けないかと思いながら思いついたのが今回のお題『文鳥の絆』です。
現在残された姫松と、天国へ旅立った福松(共に桜文鳥)の絆について。
他の野鳥やペットのインコ・オウムさんたち、そして文鳥さんたちに、彼らのような絆が当てはまるかはまったくもって分かりませんが、書かせて頂こうと思います。
福松が亡くなってから2羽のつながりの強さを知ったような状況です。
見えなかったものが、1羽がいなくなってから気づかされました。
- 2羽とも静岡県出身、共にオス文鳥、手乗り
- 同じペットショップにて同時に購入
- 2羽とも売れ残り(姫松:ヒナの時にケガをして隔離されている間に売れ残っていた、福松:体がとっても小さかったため売れ残っていた)
- ペットショップ時代から福松が天国へ行くまで9年間隣同士のカゴで生活
- 福松、9歳と約1ヶ月で天国へ
- 姫松、現在9歳と約1ヶ月、健在
先ほども書いたように、2羽はオス同士。
文鳥はオス同士でもカップルになりますが、この2羽はカップルではないです。
2羽の性格は正反対といっていいほど逆でした。
【2羽の性格の違い】
姫松:自己主張がとにかく強い。自分が1番。でもとっても甘えん坊。感情表現が激しく豊かで、何かあるごとに大きな声で鳴きまくる。
福松:とにかくおとなしい。マイペース。歌うことと、姫松に返事する以外、ほとんど鳴かない。それでも意外としたたかなところもあり。
それがかえってよかったのか、文鳥のオス同士ながら、とても絶妙なバランスを保ちながら、仲良しだった思います。
スマホを思い浮かべてください。
スマホの横幅以上近づくとケンカになるのですが、スマホの横幅以上の距離以上では、オス同士ながらお互い歌い合い、仲良くしていました。
不思議な距離感。
いつも両手でスマホを持ち、左に姫松、右に福松を乗せていました。
福松の生前、福松の方が「姫松大好き」の気持ちが強いのかなと思っていたのですが、福松が亡くなり、そうではなかったことを思い知らされています。
現在1羽になった姫松。
いまだ彼の悲しみは続いているようです。
毎日、まだ福松を探し続け、福松が住んでいたカゴの上に行って歌い、カゴの中をじっと見ています。
福松がよくいた場所に行き、福松がよくいた場所がよく見える場所から何度も彼がいないか確認。
夜寝る前になっても隣のカゴは空っぽ。
福松が帰ってくると思っているようで、寝かすためにカゴに入れても隣のカゴが気になって大暴れ。(訳あってまだカゴはそのままにしています)
暴れすぎて発作まで起こす始末。
そして、「福松」の名前を出してしまうと(言ってしまうと)、何をしていても最大音量で鳴きながら福松のカゴの上へ飛んでいく。
そして、鳴いて歌う。
今も毎日時に耳をつんざくような声で鳴きまくったり(呼んだり)、悲しそうな声で鳴いたりしています。
20年に渡り、今までたくさんの文鳥を飼ってきました(姫松いれて14羽)。
途中、数がどんどん減って文鳥が1羽になったことも経験しています。
それでも、今回の姫松のような状態の文鳥には会ったことがありませんでした。
彼らが微妙なバランスをたもちながらも実は仲がとってもよかったというのが前提にあるんだとは思います。
同じペットショップから相方が亡くなるまでの9年間、隣同士のカゴで過ごした、その相手の存在感というのは、鳥にとっても絶大なんだなと思わされます。
人間同士に置き換えても、9年という月日はそれなりに長く、心に与える影響の大きさは想像できます。
あくまで鳥同士ですが、それでも、人間と同じようなことが手のひらサイズの鳥にも起こっていること、見ていて心が痛みます。
そして、老いた文鳥の心に芽生えている老文鳥ならではの心というのもあるのかもしれません。
文鳥は年をとってくると、若いときより甘えん坊になる傾向が強いような気がします。
なので、さみしさが、若い時より身に染みるのかもしれません。
幸い、現在、姫松は食事や水浴びは通常通りしているので安心しています。
それでも、日常の彼のルーティーンは福松の生前より若干変化しているようでもあります。
水浴びを毎日していたのが2日に1回になっているので、それ相当のストレスはかかっているんだろうなと思います。
まとまりない文章になってしまい恐縮ですが、小さな鳥同士でも、こんなに強い絆が生まれるものなんだと思わされています。
しかも、生前そこまで強い強い絆があるようには見えなかったこと。
ここがキーポイントでもあり、人間が気づけないところを超えて、鳥同士、絆を結んでいることがあること、姫松と福松、2羽を通して教えてもらいました。
私の心もですが、姫松にとっても時間が薬かもしれません。
鳥にとっても、相方とつながりが深ければ深いほど、心の傷は深そうなので、今は姫松の心の傷が癒やされることをただただ祈るばかりです。
鳥同士のコミュニケーションだけは私では補ってやれないなと毎日思います。
他の文鳥の購入も考えましたが(すぐでなくてもいつか)、姫松にとっては福松だったからよかったんだろうと思います。
ペットショップで購入したとき、ペットショップの店員さんから「この子は他の子と仲良くできないんです。」と言われました。
試しに他の子たちがいるカゴに入れられると、他の子を蹴散らしていました。
福松はここも真逆で、とってもフレンドリー。
試しに他の子たちがいるカゴに入れられると、他の文鳥に喜んで近寄っていく子でした。
小さかったので、別個に1羽でカゴに入れられていましたが。
その2羽の極端なバランスがよかったのでしょう。
姫松にとって唯一安心できる相手、文鳥だったのだと思います。
人間でもそうですが、その人の代わりになる人はいません。
唯一の存在です。
姫松と福松の絆を、今はもう福松はいないですが、姫松が天国に旅立つ日まで、できることはカバーしてやり、また、2羽の絆を私の心の中でずっと大切にしてやりたいと思います。
今回は私事で恐縮でした。
もし、外で、鳥さんカップルを見かけたら、その鳥さんカップルの絆を想像してみるのもいいかもしれません。
「ただ、鳥のつがいがいる」というところを超えて、鳥同士、人間では想像のつかない絆を育んでいるかもしれないですね。