鳥 つれづれ日記

いつも心に鳥を

命がけの換羽と起こった小さな奇跡 ~心のつながりに思うこと~

 

いつも心に鳥をーぱはりんです。

 

お久しぶりです。

ずいぶんブログをご無沙汰しています。

 

私事で恐縮ですが、約2ヶ月くらい遅れて8月に入る頃から、姫松の換羽が始まりました。

9歳半のご老体。

そして4月に福松がいなくなったことがとてもこたえてシュンとなっている姫松にとって、今回の換羽は命がけになっていて、ヒヤヒヤの毎日を過ごしているところです。

 

羽が抜けるのは止まり、そして、抜けた羽の部分には新しい羽も生えてきましたが(まだ今も開ききってない羽や成長中の羽もあり)、こんなに命がけの換羽を見るのは初めてです。

 

免疫も落ちちゃってたんですね。

確かなことは不明ですが、何かに感染している可能性もありました。

換羽や老化だけでなく、他に明らかに何かよくないことが起こっているようでした。

 

それでも、体調を恐ろしく崩したのに病院に連れて行けず。

姫松は発作持ち。

発作も年々体に負担がかかり、場所を移動さえしなければ発作は起きないのですが、カゴの場所を大きく移動させたり、カゴを部屋から持ち出すと、途端に発作を起こします。

人間でいうとてんかん発作に似た発作でしょうか。

歳を重ねるに連れてその発作も負担になるので、できるだけ発作を起こさない環境をたもてるようにとお世話していました。

 

なので、病院に連れて行きたいけれど、行けず。

恐らく、今の状態だと病院につれて行こうとした途端に大発作を起こして、それこそ天国に直行しそうです。

 

オンライン診療も考えましたが、検査してもらえないし、感染していたとしても何に感染しているかが分からないと薬も決まらない。

トリコモナス、カンジタ、細菌で薬の種類は大違い(私の専門は薬です)。

日々ヒヤヒヤしながらも、それぞれに特徴的な症状を観察し続けていますが、これといった特徴的な症状は未だみつからず。

 

苦渋の決断で、このまま様子を見守ることにしました。

飼い主としてこの決断でいいのか正直心が痛みます。

病院に連れて行きたい、でも、連れていこうとすると発作で即行天国行きの可能性が大。

飼い主のジレンマです。

 

私が家にいる時はカゴの扉が閉まっているのを嫌がるので、開けっぱなし。

できればおとなしくしてて欲しいのですが、弱っててふらふらでも力の限り動き、呼びにくるんですね。

か弱い声で「ピッ」と鳴く。

その様子を見る度に胸が痛みました。

こんなに体調崩しても呼びにくるとは予想外でした。

 

8月終わり頃から何度か、もう明日、明後日にはこの世にはいないかもという状態になりました。

ボワボワに膨らんで、食欲もなく、体重も減。体温も下がって、目もほとんど開けない。

ですが、ここ2日くらいで奇跡の復活をとげています。

感謝です。

何が起こったんだろうと思っています。

 

声も一時期出なくなっていましたが、出るようになってきました。

以前の声を取り戻しつつあります。

 

獣医でもないので特別なことは何もできず。

福松が突然にあっという間に天国へ行ったぶん、姫松とは十分なお別れの時間をもらえたのかな、そんな気持ちでした。

何も特別なことはできないけれど、できるかぎり寄り添ってやれるようにと、可能な限り姫松を手の中に入れて、部屋では過ごしていました。

 

今考えるとそれがよかったのかもしれません。

何もできないですが、姫松の命には変えられない。

そんな想いでした。

 

人間の体温の方が低いので、体調を崩した鳥にとっては寒いんじゃないのかと思うのですが、手に入りたがるんですね。

 

ご飯もゆっくり食べる時間もなく、姫松が起きている間は目を離せない。

私が家にいる時、姫松が起きている間はほぼつきっきり。

お仕事とか所用は入るのでそれは仕方なかったですが、外出から帰るとなんとかいつもふんばって待ってくれていました。

 

気が休まらない日をずっと過ごしながら、それでも、治療なしに奇跡の回復をとげてくれていっていることにただ驚いています。

 

ここからは飼い主の勝手な思いになりますが、姫松に私の気持ちが届いたのかな、気持ちの交流ができたのかな、私と少しでも長く一緒にいたいと思ってくれたのかな、と思っています。

そして、祈りが届いたのかなと。

 

まだ、本調子ではなく、元通りという様子にはほど遠いですが、ここまで回復をみせてくれていること、昨日は水浴びもしたこと、体温もポカポカに戻っていること、食欲もモリモリ食べだしてくれてること、声が出だして鳴き声に力が入ってきたこと、よたよただった足に少しずつ力が戻ってきたこと、etc、文鳥を飼って20年、こんなことがあるんだなと初めて思っています。

治療もなしに9歳半のご老体のどこにこんな回復力があるんだろうと思っています。

 

この先はまだ分からないけど、いろいろあった10年を一緒に伴走してきてくれた子。

できる限りのことは尽くしてやりたいと日々思っています。

 

そして、この出来事が起こっている最中に、あることがありました。

その詳細は省きますが、今回のこともあり、離れないといけなかった。

 

相手は私に嫌われたと思っているかもしれません。

でも、私は今でもまったく嫌いになったりはしていません。

今でも大切な人だと思います。

ただ、何を伝えても、相手を大切に想う気持ち、私の相手への好意、好きな気持ちは伝わらなかった。

それは残念です。

今でも、とても心残りに感じます。

 

鳥との間にあった出来事と、人間との間にあった出来事は比較するものではないし、できないと思います。

 

ただ、それでも、相手が人間でも動物でも、「心」「コミュニケーション」「伝えること、聴くこと、理解すること」をとても大事に日々思う中で、その相手と心が通じるコミュニケーションをとれなかったことにこころのしこりを感じます。

 

話は逸れましたが、今回の出来事を通じて、もしかしたら、動物と人間との間に心が通じることで起こる奇跡のようなものがあるんじゃないのかと思いました。

もしかしたら飼い主のおめでたい解釈かもしれません。

ですが、そのようなものがあって、心のつながりが姫松にとって回復の最良の薬になったのなら、飼い主として幸せだし、とても素敵で思い出深い出来事だなと思います。

 

これからまだ姫松の体調はどのように変化してくか分かりませんが、姫松なりの天寿を全うできるように寄り添ってやれたらと思います。

 

動物と人間、種は違うけど、心は存在していると、私は思います。

 

動物の種類に関わらず、全ての飼い主さんが、愛するペットと温かい日々を過ごすことができますように🍀

そして、大切な人とも🍀

 

☺☺☺

 

今日は冊子を見ていると、冊子の下に入ってきました☺
私のお腹の上(笑)
本や冊子の下に入るのが大好きなので、
今日はその元気がでたようでよかったなと思います☺