いつも心に鳥をーぱはりんです。
チュン・チュン・チュン。
朝の代名詞のようなその鳴き声。
ずばり「スズメ」。
つぶらな瞳。
白いほっぺに黒い斑。
頭から尾にかけての赤みがかった茶色の羽。
翼の黒い模様。
ベージュの腹。
流線型のボディの先にはキュートな黒いくちばし。
「スズメ」と聞いて私たちが思い描くその姿は、日本の“代表的”なスズメの姿です。
間違い探しを挑んでいるかのようなスズメって?
世界にでると「スズメ」も様変わり。
国が変わればスズメも変わる。
そしてスズメなのになんかどこかが違う違和感。
日本と同じスズメがいる国や地域ももちろんあります。
ですが、日本人として、”間違い探しを挑まれているかのようなスズメ”がいるんです!
この記事では、『まるで間違い探しを挑んでいるかのような海外のスズメ!』についてお届けします。
日本のスズメとなんか違う!
似ている。
でもどこか違う...。
間違い探しを挑んでいるかのような海外のスズメ
この写真を見て、「日本のスズメと似ているようで何かちがう...。」そんな気持ちがわいてきませんか?
写真はイエスズメというスズメのオスで、世界の広い範囲で生息しています。
スズメの模様も色も何だか似ているのですが...。
〈日本のスズメと違うところ〉
見た目ざっくり、
・頭の灰色
・あごから喉にかけての黒い羽
・茶色の色味
ヨーロッパで始めて見かけた時、「ん?汚れてる?」、日本のスズメの頭に灰がついて汚れちゃってるのかと思いました。
スズメと言えば日本のスズメのインパクトが強すぎて、イエスズメに感じるなんとも言えない違和感。
日本のスズメ大好き日本人の私としては、なんだか海外のスズメに間違い探しを挑まれているように思ってしまいます。
ちなみに、イエスズメのオス、頬や羽にもグレーの羽が混ざっている個体もあります。
メスはこんな姿です。
日本のスズメは見た目でオスメスを区別できません。
ですが、このイエスズメはオスとメスで色も見た目も違っています。
- 体長約15cm、体重約25g~35g
- 日本のスズメと比べて一回り大きい
- オスとメスで色が違う
- オスは頭のてっぺんが灰色、あごから喉にかけて黒模様、頬は基本白いが灰色のこともある、頭から尾にかけては茶色
- メスは全体的に淡い灰色がかった茶色、頬とあごに黒い模様はない、目の横に白っぽい筋の模様がある
- 鳴き声は「チュン・チュン」
- 世界でいちばん分布の範囲が広い鳥
- ユーラシア大陸では北極圏・東アジアを除く地域、アフリカ大陸の南部、オセアニアの中東部、北極圏を除く北アメリカ、中南部の南アメリカに生息
日本のスズメについてのおさらい
春夏秋冬。
春から夏は恋と子育ての季節♡
実りの秋には落ち穂拾い。
冬にはボールのようにモコモコフワフワに。
1年を通してどこでも可愛さMAXで目を楽しませてくれます。
実は日本には2種類のスズメがいます。
・スズメ
・ニュウナイスズメ
- 体長は約13.5cm、体重約24g
- 頭から尾にかけて赤みがかかった黒っぽい茶色
- のどからお腹にかけては白やベージュ色
- 頬と喉には黒い模様
- 代表的な鳴き声は「チュン・チュン」
- 地面をぴょんぴょんと足をそろえて飛びながら移動
- 雑食性で、米や雑穀、草の実、ミミズや昆虫などを食べる
- 日本中に分布
- 海外では中華圏や東南アジア中心に分布
- 体長は約14cm、体重約18g
- オスとメスで色が違う
- オスは明るい赤茶色、頬には斑がなく、喉に黒い筋模様
- メスは灰色っぽい茶色、目の上に白い眉のような模様、喉に模様はない
- スズメの鳴き声「チュン・チュン」にとてもにているが、「チィー」とか「ヒー」という鳴き声が混ざる
- 地面をぴょんぴょんと足をそろえて飛びながら移動
- 雑食性、基本的にはイネ科の種子、繁殖期は昆虫をよく食べる
- 日本では夏には本州の中部より北に主に分布、冬になると本州の南西部、九州、四国、沖縄に南下
- 海外では主に中国東部からヒマラヤにかけて、ロシアでも一部生息
ニュウナイスズメには、スズメと聞いてパッと思い浮かぶあのほっぺのかわいらしい黒い斑がありません。
また、ニュウナイスズメはオスとメスで色が違います。
ニュウナイスズメのオスは、スズメより明るい赤茶色です。
まとめ
間違い探しを挑んでいるかのような海外のスズメ、その正体はイエスズメのオスだったんですね。
今でも、何度見ても、日本のスズメが灰かぶって汚れているように見えてしまう私です。
スズメもところ変われば種類が変わる。
スズメとひとことで言っても、いろんなスズメがいますね♪