鳥 つれづれ日記

いつも心に鳥を

国鳥の世界 ~日本の国鳥・世界の国鳥~

いつも心に鳥をーぱはりんです。

 

世界の国それぞれに国旗があり、世界の国それぞれに国花というのがあるように、世界の国それぞれに『国鳥』というのがあります。

 

『国鳥』といわれても、おそらく、国鳥以前に、国鳥ということば自体も普段意識しないものですよね。

 

ですが、それぞれの国を鳥が表わしている面白さ。

「鳥でもその国を表現できるのかぁ~♡」と、鳥好きとしては興味津々です。

 

この記事では、『国鳥の世界 ~日本の国鳥・世界の国鳥~』についてお届けします。

 

 

そもそも国鳥って?

 

国の象徴やシンボル的存在です。

 

国によって国が制定している場合と非公式の場合があります。

 

日本の国鳥は何?

 

 

もーも太郎さん、桃太郎さん♪

 

そうです。

日本の国鳥は『雉(キジ)』です。

 

雉(オス)

 

雉(メス)

 

左(オス)・右(メス)

 

雉(キジ)の基本情報
  • 体長、オス約80cm・メス約60cm メスの方が小柄
  • オスは喉からお腹にかけて、紺色~濃い緑色、羽には美しい模様があり、尾にかけて薄緑色~褐色、顔の赤色の肌(肉腫)
  • メスは全体的に茶褐色で地味
  • 鳴き声はオスの「ケーン ケーン」が有名、メスは「チョッ チョッ」
  • 一夫一妻でも、一夫多妻でも、多夫一妻でもない、複数のオスの縄張りに複数のメスが入り、メスが気に入ったオスを選ぶ。
  • 北海道以外の全国に生息している
  • 農耕地・草地・林・草原・河川敷など多くの場所に生息している
  • 草の種や葉っぱなど植物性や昆虫を食べる

 

日本の国鳥の立場

 

日本の国鳥は法律で定められているのもではないんです。

日本の国鳥は昭和22年に日本鳥学会によって選ばれました。

 

なぜ日本の国鳥なのか

 

 

主な理由として以下のような理由があります。

 

  • キジは日本の固有種である
  • 日本の古い書物『日本書記』や『古事記』にキジが登場する
  • 民話(桃太郎など)や童謡で人々に親しまれている背景がある
  • オスのキジ→羽の色の美しさと男性的力強さの象徴、メスのキジ→母性的な力強さの象徴
  • 山野で目にする機会も多く、また、食用にもされており、日本人の生活において身近な鳥という認識

 

たとえ話・ことわざ・慣用句

 

キジは、たとえ話やことわざ、慣用句にもよく登場します。

 

〈たとえ話とことわざ〉

 

  • キジも鳴かずは撃たれまい

よけいなことを言わなければ、災いを招かないですむことのたとえ

(小学館 デジタル大辞泉 第二版 参照)

 

  • 焼け野のキジ、夜の鶴

《すんでいる野を焼かれたキジが自分の命にかえてもその子を救おうとし、また、寒い夜に鶴が自分の羽でその子を暖めるところから》親が子を思う情の深いことの例え

 

(小学館 デジタル大辞泉 第二版 より)

 

  • キジの草隠れ(”頭隠して尻隠さず”と同じ意味で使われる)

悪事・欠点の一部を隠して全部を隠したつもりでいる愚かさをあざける言葉

 

(小学館 デジタル大辞泉 第二版 より)

 

  • ほろろを打つ (母衣打ち(ほろうち)

キジやヤマドリなどが鳴いて羽ばたきをする。ほろろを掛く。

(小学館 デジタル大辞泉 第二版 より)

 

  • けんもほろろ

〔形動〕〔文〕〔ナリ〕《「けん」「ほろろ」はともに雉(きじ)の鳴き声。あるいは「ほろ」は「母衣打(ほろう)ち」からか。また、「けん」は「けんどん(慳貪)」「けんつく(剣突)」の「けん」と掛ける》人の頼み事や相談事などを無愛想に拒絶するさま。とりつくしまもないさま。「ーな答え」「ーに断られる」

 

(小学館 デジタル大辞泉 第二版 より)

 

主な世界の国鳥について

 

世界は広し。

ちょっとだけ外国の国鳥をご紹介します。

 

【アジア】

 

中国:キンケイ

 

韓国:カササギ

 

台湾:ミカドキジ

 

インド:インドクジャク

 

【中東】

 

トルコ:ワキアカツグミ

 

【ヨーロッパ】

 

イギリス:ヨーロッパコマドリ

 

スペイン:イベリアカタシロワシ

 

【南北アメリカ】

 

アメリカ合衆国:ハクトウワシ

 

メキシコ:カラカラ

 

グアテマラ:ケツァール

 

【アフリカ】

 

南アフリカ共和国:ハゴロモヅル

 

ウガンダ:ホオジロカンムリヅル

 

【オセアニア】

 

オーストラリア:コトドリ

 

まとめ

日本は雉(キジ)。

『日本書記』や『古事記』に雉が登場することからも、遙か昔から雉が日本の人々に親しまれていた様子がうかがえますね。

 

世界の国鳥はほんのわずかな数の紹介になりました。

国鳥には国によって正式に認定されているものと非公式のものがあります。

ですが、国鳥に指定されている鳥を見ていると、日本の国鳥も含め、『国鳥を知ることは国を知ること』とも言えますね。

 

気に入った『国鳥』がいたら、鳥からその国に興味をもってみるのもまたおもしろいかもしれません☺